カオスな日々54

(2010.4.1〜6.30)

新年度ですね。

5月へ
6月へ

2010年
4.1
(木)
 4月に入ったらいきなり暖かくなった。真冬のような日から急に春になった。春になったばかりでなく、春の嵐まで付いてきた。東京は満開宣言だが、満開になったばかりなので、嵐でもまだまだ散ることはない。
 「遅き日のつもりて遠きむかしかな」(蕪村)
 来館者230,428名
4.3
(土)
 つまみかんざし教室開講。今回の教室より、1度経験された方のチョット、ステップアップした内容の教室となる。遠く、京都・沼津・山梨などからの参加された方があり、皆さん熱心に取り組んでおられた。なかなか上手な方が多かった。
 夜、仕事上でお付き合いのあった方の通夜へ行く。23区内でも結構時間のかかる所もあるもので、都内の移動に90分かかった。往復だと3時間で、大阪まで行けてしまう。「23区って広い」と実感した。
 「花に埋れて夢より直に死んかな」(越人)
 来館者230,539名
4.7
(水)
 本日より東京・新宿にて製作実演と販売が始まる。催場では1月におこなったが、呉服売場では久々である。わざわざお越し戴いた方もあり、ありがたい限りだ。ありがとうございます。会場にいるのは大体朝10時半くらいから午後7時くらいまで。催しは13日(火)まで続く。
 「夜桜に話の後を出かけけり」(たけし)
 来館者230,756名
4.13
(火)
 新宿の催し終了。この時期、簪はあまり興味を示されないのだが、場所柄か多くの方にご覧頂けた。わざわざお越し戴いた方々もあり、ありがとうございます。次回の催しは、ゴールデンウィークに東京・赤坂でのキルト展(有料催事)の予定です。
 暑かったり寒かったりと気候が不順で、桜が以外と長持ちしていた。さすがにもう終わりになってきた。葉が増えて、少なくなった花もあまり目立たなくなった。桜は終わっても、春爛漫といった感じではない。明日からまた寒くなるようだ。
 「花冷の闇にあらはれ篝守(かがりもり)」(素十)
 来館者230,998名
4.18
(日)
 つまみかんざし教室開講。今回も遠く名古屋からご参加の方や、1時間以上かけて来られた方も多数で、皆さん熱心に取り組んでおられた。本当に皆さん熱心だ。
 昨日の朝は雪が積もり、東京の最も遅い積雪日のタイ記録だったそうだ。でも、前日の16日(金)は旧暦の3月3日で「桜田門外の変」のあった日だそうだ。確か井伊大老は、雪の朝に水戸藩士に暗殺されたハズだ。数日の誤差はあるだろうが、江戸時代もこの時期に積雪はあったようで、特に「異常気象」という事でもないだろう。
 「一枚の餅のごとくに雪残る」(茅舎)
 来館者231,232名
4.28
(水)
 明日から東京・赤坂での催しが始まる。昨年と同じホテルでのキルトの催しだ。入場料が必要なのだが、連日キルトファンが全国から多数集まるようだ。昨年も大変に盛況だった。今年もここの一画で、つまみかんざしの製作実演と販売をおこなう。キルトとは無縁なのだが、布繋がりという事らしい。催しは4日まで続く。と、言うことで準備(飾り付け)をしたら、ニュースで「赤坂プリンス(グランドプリンスホテル赤坂)」は来年3月で閉鎖すると言っていた。来年同じ催しがあっても会場は別になるのが決定だ。
 「牡丹を惜春画譜の終わりとす」(拓水)
 来館者231,658名
4.30
(金)
 昨年に引き続き、今年もゴールデンウィークはホテルで仕事をしている。この分の代休はあるのか、というとそれはない。つまりそのまま平常に戻るわけだ。とかぼやきつつ、ホテルでの催しは進行している。連日沢山のキルトファンが全国から訪れ賑わっている。
 例年だとゴールデンウィークを待たずに散ってしまっている我が家の牡丹が、今ちょうど盛りになっている。春先の寒さの影響だろうか? 急に暖かくなったので、花の寿命は短いかもしれない。この牡丹は、我が家で咲く花で最も大きい花だ。
 「日輪を送りて月の牡丹かな」(水巴)
 来館者231,761名
5.1
(土)
 赤坂のホテルへ行くと、この周りには意外と緑が多い。お堀端だったり、隣の公園だったり、もちろんホテルの庭などもある。昨年もそうだったが新緑が萌え盛る季節なので、新緑の薫りがいっぱいだ。とても気持ちの良い季節になった。
 「新緑やなが雨はれし筑後川」(春夜妻)
 来館者231,813名
5.4
(火)
 赤坂での催し終了。連日たくさんの方々がお越しになり、大変に盛況の内に終了できた。お越し戴いた皆さまありがとうございました。 勘違いしていたのだが、この催しは主催者がグランドプリンスホテル赤坂(赤プリ)なので、ニュースでご存じの通り、ここは来年の3月に閉館する。従って来年はこの催しはもう無い。今年最後だったのだ。(来年の連休は少し休めるかな?)2年お世話になったが、ありがとうございました。
 夏日のようになったら牡丹が終わり、クレマチスが開きだした。初夏の訪れだ。因みに、クレマチスと鉄線は厳密には別花らしいがご容赦願いたい。
 「窓開く鉄線の花咲きわたり」(青邨)
 来館者231,994名
5.9
(日)
 昨日(8日)「つまみかんざし教室」開講。今回は生徒さんの数が少なめだったが、皆さん熱心に取り組んでいた。前の教室後、ご自宅で何度か作っていて、なかなか上手な手さばきの方もいらした。皆さん優秀。
 連休の恒例行事となった種まきをする。今年も朝顔とヘチマを蒔く。最近はゴーヤが人気で、種や苗もゴーヤは手に入りやすいが、昔ながらのヘチマは少数派になってしまった。日除けの為なのだが、ここ数年は7月の暑い盛りになると枯れてしまう。虫のせいか、(プランターの)土が悪いのか? 懲りずに今年も育ててみる。
 「指先を流るる如し種を蒔く」(泊月)
 来館者232,208名
5.11
(火)
 関東ローカルだと思うのだが、文化放送というラジオ局が午前に「くにまるワイド ごぜんさま」という番組を放送している。この中で「日本の匠」(午前10時頃〜)というコーナーがあり、12日(水)に出演する事となった。つまみかんざしや、つまみかんざし博物館の話しせよ、というお話しだ。 失礼ながらこの番組を聴いた事が無かったので、レポーターのような方が来ての中継かその録音だろうと思い、引き受けた。しかしスタジオへ行き、生放送でしゃべるらしい。何か緊張するなぁ。
 「宇治に似て山なつかしき新茶かな」(支考)
 来館者232,290名
5.12
(水)
 ラジオ出演(「くにまるワイド ごぜんさま」)の為、浜松町の文化放送へ行く。文化放送といえば四谷のイメージが強かったのだが、4年前から浜松町へ移転したそうだ。30分程前に着き、軽く打ち合わせ。前日にプロフィールや質問の内容はチェック済みなので、その確認程度だった。スタジオは新しく、眺めも素晴らしい。コーナーの合間に、パーソナリティーの野村邦丸さんと挨拶を済ませる。スタッフや演者さんともフレンドリーで、緊張をほぐしてくれる。時間になりスタジオへ入り、質問に答える。アッという間に25分が過ぎる。急いでスタジオを出され、数分後のコーナーの合間に、番組ブログ用の撮影をする。以上で終了。社屋を出て、コーヒーショップで一服する。やっと一息ついた。
 今回は急な出演依頼だった(先週オファーがあった)。夜、文化放送のサイトを観たら納得。今日は別な職人さんの予定になっていた。多分その人が急に出られなくなり、急遽探しての依頼だったのだろう。まぁ穴埋めが出来て目出度し目出度しだろう。
 「なんの踊かんの踊や余花の京」(美入野)
 来館者232,446名
5.29
(土)
 つまみかんざし教室開講。今年最後の教室となった。若干人数は少なめだったが、皆さん熱心に作っていて立派な仕上がりだった。皆さん優秀です。次回の教室は来年の2月頃になる予定です。今日まで使っていた会場が、この秋に建て替えになるので、次回の会場を新たに探さなければならない。まぁ近所に何カ所か心当たりがあるので、そちらになるだろうが来年からは会場が変わります。
 豌豆(えんどう)が出来てきたのか、煮豆や豆飯が食卓に並ぶようになった。涼しい日が続くが、確実に初夏になったようだ。
 「すき嫌ひなくて豆飯豆腐汁」(虚子)
 来館者233,338名
5.31
(日)
 皐月も終わり。今月は何の関係か取材が多かった。最近少なくなっていたのに、今月は急な取材が飛び込んで来た。ラジオ1件、雑誌系3件、テレビ1件。テレビは結局日程の都合がつかず中止になったが、1ヶ月に取材が集中したのは久しぶりだ。少しでも簪が注目されるのは有り難い事だ。
 「まひまひの水の広さや花菖蒲」(青邨)
 来館者233,389名
6.1
(火)
 水無月になる。暖かさを取り戻し、やっとこの時季らしい気候になってきた。そろそろ紫陽花の季節になるようだ。
 「四葩(しは・あじさい)切るや前髪たるる洗髪」(久女)
 来館者233,443名
6.30
(水)
 夏風邪をひいたようだ。微熱なので生活に支障は無いが、喉が痛い。しばらく静かにしていよう。俳句もお休み。
 来館者235,047名

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