カオスな日々11

(1999.7.1〜9.30)

8月へ
9月へ

止めるきっかけを逸したかな?

1999年
7.1
(木)
7月に突入。従って、松屋展まであとわずか。気が急く。
来館者6040名
7.4
(月)
ホームページのアンケートの回答が届く。普通ならメールの添付書類として届くはずなのだが、今回はメールの本文に記載されていた(添付書類はなかった)。いつも使用しているプロバイダのアクセスポイントがダウンしていたせいだろうか? それとも InternetExplorer の特別な機能なのだろうか?不思議だ。
来館者6060名
7.6
(火)
松屋展の飾り付けを行う。みんな力作ぞろいだ。特に陶芸と桐タンスが面白い。本来のイメージと全く違ったアピールをしている。その他の人の作品を含め、(手前味噌だが)一見の価値アリ、だ。
学生さんから電脳博物館に関するアンケートのメール来信。彼の意図する博物館とは少々違うのだが、回答を送信する。
明日から銀座通いだ。頑張りましょう。
来館者6076名
7.12
(月)
松屋のグループ展が終了。問題もあったが良い作品展だったと思う。会期中「会場で会えなかったので、再び行く」とメールされた方があったが、再来場されたのだろうか?名乗って戴ければ、色々お話しも出来たのに...、残念。
来館者6114名
7.18
(日)
メル友が増える。友達が増えた訳ではなく、知り合いがインターネットを始めた。九州の知り合いなので今まで、あまり連絡が取れなかったが電子メールで気軽に連絡が取れるようになった。(お互いにメール・チェックをするのが前提だが...)
東京近辺のFM放送・J-WAVEで博物館を取り上げてくれた。高田馬場特集だった。FM放送で放送されたのは開館の時以来2度目になる。
来館者6165名
7.30
(金)
えらく久々に日記を書くようだ。秋に向けて製作の日々をおくっていると、やはり秋に向けて取材やらその打ち合わせ等が多くなる。夏休みが無くなりそうだ。
来館者6260名
7.31
(土)
恐怖の大王は降ってこなかったが、7月も終わろうとしている。この時期に急に見本を作らなければならなくなった。10月か11月に発表するのだが、撮影は来月だ。来週には先方へ見本を送らなければならない。
来館者6269名
8.1
(日)
暑く悲しい8月になった。前半は涙もろくなり、後半は仕事に追われるのがここ数年の8月だ。年々涙もろくなっていくようだ。昨日GLAYのコンサートに20万人が集まった。あの日広島では同じ20万人が亡くなった。この時期、思考はそちらへ向いてしまう。
来館者6274名
8.4
(水)
友人のW氏がパソコンを買うのでついて行く。(最近のショップは夜まで営業している)牛柄のパッケージで有名な註文製産のパソコンだった。パソコン初心者のW氏は不安だったらしく、経験者3名を引き連れての買い物だ。3年前に購入した私のPCと比べると、価格は半分で性能は数字的には約4倍だ。最近のソフトはそれだけマシンにかける負担が大きいのだろう、と納得する。その場で申し込めば、1年間無料でインターネットが出来るそうなのでみんなでアカウント名を考える。月末にはメールを送って来るかな?
来館者6297名
8.6
(金)
広島の日である。NHKで「千羽鶴の少女・サダコ」の特集を視た。幼い頃被爆し、若くして亡くなった少女の話しが本となり、世界中で読まれている。悲劇から希望の話となり、ユーゴの子供にも生きる希望を与え、鶴を折らせている。省みて、日本では修学旅行で原爆資料館へ訪れる学校の数が激減しているらしい。普段大騒ぎしている日教組などは何をしているのだ。私が子供の頃、「もはや戦後ではない」と云われたが、今や戦前である。
来館者6312名
8.11
(水)
この時期の日記はどうも政治がらみの話題になるので、数日分(9日分も含め)はあえて掲載を控える(書きたくなる情勢なのも困ったものだが...)。
夏休み中旬の開館日なので、来館者が多い。1日で22名の来館者があった。特別なイベントも無いのにこんなに来館者があったのは珍しい事だ。宿題で訪れた親子づれが3組に、若者のグループ・ご夫婦での来館2組等、忙しい日だった。ホームページの来館者数よりも多い日だった。本当は秋にむけ製作に忙しいのだがしかたがない。今年も夏休み返上になりそうだ。(この分の休みは何処で取り返そうか?取り返せないな)
来館者6351名
8.18
(水)
秋にテレビで「つまみ細工」の作り方を紹介する事になった。「つまみ」で作る小さな簪と、ブローチを作る予定だ。10月にテキストを発売し、11月に放送する段取りである。今日はそのテキスト用の写真を撮影する。各工程を細かく撮影していった。10月には同じ工程をビデオで撮影し、その後スタジオで番組の収録をするそうだ。テキストを作るためとはいえ、こんなに周到に準備をするテレビ番組は初めてで感心してしまう。自分の事とはいえ、出来上がりが楽しみになる。
来館者6420名
8.19
(木)
今月の4日に牛柄のパソコンを購入したW氏よりメール来信。昨日、パソコンが届いたそうだ。S雲さんに手伝って貰いセットアップしたらしい。早速にメールを送ってくれた。署名も入り、HTMLメールも使わない気遣いがあり、立派なものだ。4日の日記では、初心者で不安になったW氏がパソコン経験者3名を連れて買いに行ったように書いたが、これは半分だけ事実だ。残りの半分の事実は、悩んでいたW氏に経験者3名が面白がってついて行き、アレコレ言いながら買わせてしまったのだ。W氏はこれからパソコンと巧く付き合って行けるのだろうか?頑張れ!
来館者6429名
8.29
(日)
夏休みもそろそろ終わり、いよいよシーズン突入である。
来館者6510名
8.31
(火)
明日から9月。残暑厳しいがシーズン突入だ。
来館者6533名
9.1
(水)
9月だというのに何でこんなに暑いのだ。
来館者6537名
9.2
(木)
9月になったら途端に忙しなくなった。電話は架かる、外出する用事が増える、註文が貯まる。仕事をさせてくれ。
来館者6539名
9.3
(金)
「いつか実現するだろう」とは思っていたが、今世紀中に出るとは思わなかった。パソコンがスーパーコンピューター並みの性能を持つ事だ。1日のニュースだったがにわかには信じがたく、あちこちで確認をとってしまった。秋に発売されるこのコンピュータは、1GFLOPS(ギガ・フロップス)の処理速度がある。これは、小数点の付いた15〜6桁の数字のたし算・ひき算・かけ算(浮動小数点演算)を1秒間に10億回出来る事を意味する(15〜6桁の数字を整数で表すと、1000兆〜1京の位になる)(浮動小数点演算はパソコンのカタログには載っていない性能の比較方法だが、スーパーコンピューターの性能を比較する時によく用いられる)。この性能は初期のスーパーコンピューターをも凌ぐもので、当時は本体・メモリ・周辺機器・プログラムを含め1台が数十億円し、レンタルでも1日に数百万円、更に1日の電気代に10万円かかる代物だった。(日米貿易摩擦の頃で米国から数台のスーパーコンピューターを買い入れた、と当時のニュースにあった)それが、たとえプロ仕様のパソコンとはいえ、1600ドルで発売されるそうだ。真空管のコンピューターが誕生してから55年、この手の技術進歩はすさまじい物がある。コンピューターに興味を持ったきっかけが、スーパーコンピューターがらみの本を読んだ事にある私にとってはセンセーショナルなニュースだった。
来館者6548名
9.12
(日)
世の中色々な人間がいるもので、常識とか礼儀・礼節などは個人差が大きいらしい。「俺のHPから短期間だがリンクをしてやる。リンクをして欲しかったらメールをよこせ。だがリンクする価値があるかどうかを俺が確認してからリンクしてやる。お前のHPからリンクをすれば、俺からのリンクの期間を延長してやる。」ジャンクメールの類だがこんなメールが舞い込んだ。勿論、言葉使いはもっと丁寧だったが、姿勢としてはこんな感じだ。無差別に送信したのだろうが、迷惑な話だ。訳の分からん奴に何でこちらからお願いせねばならんのだ!初めに自分でHPの内容を確認してリンク願いをしたらどうだ。(常識を知らないガキからのメールだったのかな?)
もう一つ、この繁忙期に「午前10時に訪問する」とアポを取っておきながらスッポかし、午後7時になって「後日に変更したい」と言ってきた奴がいた。今日の予定は全てメチャクチャになってしまった。手前ぇら何様のつもりだ!こんな奴等にかかわっている暇はない。
来館者6625名
9.14
(火)
災難はどこに転がっているか分からないものだ。猛暑のなか車で荷物を運び、飾り付けを終え帰ろうと思ったら、タワー型駐車場が故障して車が出せなくなってしまった。結局2時間待たされた。その間、予定外の夕食をとりコーヒーで2件はしごをし、車軸を流す雨にあった。予定外の夕食では珍しい光景を眼にした。銀座のレストランでOL風の3人づれが東京スポーツを堂々と広げて読んでいた。銀座の若い女性と東京スポーツ、このミスマッチが何とも不思議な空間だった。もしかして彼女達はある業界の人達だったのかな?
明日から浅草と銀座で販売を行う。明日は天気があまり良くなさそうだ。
来館者6643名
9.17
(金)
今週はずっと銀座通いである。天気は悪いのに「歌舞伎衣装展」には本当によく人が入っている。目まぐるしい程の人出だ。そのせいかどうか知らないが、デパートの閉店時間が不規則になっている。定時に閉店の店内放送が流れたのは1日だけで、あとの日は5〜6分は平気で遅れる。閉店のアナウンスが流れてもお客さんが残っていて片づけが出来ないとか、閉店のアナウンスを延々10分間も流す、とかはよくある事だが、アナウンス自体が遅れる(決して早まる事は無い)のは初めての経験だ。全社員が大陸的な大らかな雰囲気になったのか、時計が故障しているのか、アナウンスの担当者がサボっているのか、よく人が入るので意図的に延長しているのか、売上げが悪いので延長しているのか、珍しく売上げが良いので調子に乗って延長しているのか、原因は分からない。しかし正常な状態ではない。好きなデパートの一つなので心配だ。
来館者6661名
9.20
(月)
銀座の催し終了。最後はとても疲れた。この2〜3日、アクセス数が多いのは銀座でパンフレットを配ったせいかな?明日は浅草の楽日。
来館者6690名
9.21
(火)
浅草の催し終了。これで秋の大きなイベントはほぼ終了し、註文の品を残しほぼ平常の仕事に戻る予定だ。平常と云っても秋の平常であり、その忙しさは平常ではない。さらに来月にはテレビの収録があり、これも普通の取材番組と違い内容にまで関わる仕事なのでこれから大変だ。簪に興味のある人には楽しめる番組になると思う。今年はコンサートやら個展やら特別なイベントがあったが、このテレビ出演も大きなイベントになる。1999年は何かと忙しい年のようだ。
周囲の環境がパソコン上達に与える影響が大きい事を最近痛感する。全くの初心者の場合、アドバイス出来る人が側にいなければパソコンを起動することすら出来ないのは事実だが、それが「分からなければ訊けばイイや。」となってしまう。自分の場合は、訊ねられる人は弟だったり年下の友人だったりして必要な時には側にいなかったせいもあり、つまらない事を訊くのが躊躇われた。よって、自分で解決するより方法が無く、雑誌や参考書を読みあさった。おかげでパソコンについてある程度の知識は身に付いたと思う。毎晩パソコン雑誌を読んでいるとパソコン独特の用語にも慣れ、意味が分かると面白くなって来る。やはり我々凡人が上達するには、苦労したりハマったりする時期が必要なのだろうか?
来館者6704名
9.26
(日)
銀座と浅草で博物館のパンフレットを配ったせいか、今週になりホームページのアンケートへの回答が3通も寄せられた。先月は1通も無かったのに...。アンケートの質問項目に「ご使用中のブラウザ」を尋ねるものがあるが、それによると皆さん結構前のバージョンのブラウザをご使用中の方が多いようだ。自分だって古いバージョンのブラウザを使っているのだが...。
来館者6752名
9.28
(火)
「知らない事とは怖ろしい」事と「便利な反面、使い方を誤ると怖ろしい」事を実感させられた。6枚の画像・1.5MBを一度に送ってこられた。最近のメーラーは複数の添付書類を一度に送信出来るので、こんな事が起こったのだ。以前なら添付書類は1通だけしか送信出来なかったので、こんな場合は圧縮をかけ小さく一つにまとめて送信したものだ。最近の初心者は通信速度も早く圧縮など無縁なので、この位はそのまま送るようだ。初心者は「自分の環境が普通で、経験者はもっと性能の優れたパソコンを使っている」と思うかも知れないが、事実はその逆で、オールドユーザーは貴方よりマシンの性能が悪いのだよ。これは金をかけないと駄目な話しで、技術・経験だけではカバー出来ないのだ。ここが職人の世界と違うところだ。1.5MBの画像は回線が混んでいたのか、プロバイダに何かの負荷がかかっていたのか、ダウンロードにキッチリ40分かかってしまった。まるでアプリケーションをダウンロードしているか、ディスクの検査をしているようだった。相手が初心者なので怒るわけにもいかず、画像自体を軽くするコツと「圧縮」と云う言葉を伝えた。理解して貰うには時間がかかりそうだ。
来館者6768名
9.30
(木)
核分裂、臨界、青白い閃光、中性子・セシウム検出。誰でも核爆発を連想する。核分裂により濃縮ウランの体積が膨張し自然に沈静化するのが早いか、核分裂によるエネルギーの蓄積による爆発が早いのか、現在状況が分からない。完全に管理された原子炉以外で、この臨界状況を完全に制御出来る術を人類は手に入れていない。そして、テロリストをはじめ全国民が何処に濃縮ウランがあるのか知ってしまった。
9月は何という月だ。G4-Macに始まり、核事故まで起こった。中日が優勝するとトンでもない事が起こる。それでも、中日ドラゴンズ優勝おめでとうございます!
来館者6792名

日記12へ
メニュー
職人の机