ふく




ふく 糊板に並べられた「丸つまみ」「角つまみ」をピンセットを使い、厚紙で作った台紙に置いてゆき花や蝶の形を作ってゆきます。この工程を「ふく」と呼びます。丁度、屋根の瓦を並べてゆく事を「葺く」と呼ぶのと似ていますね。



この「ふく」作業の善し悪しが、簪の善し悪しに大きく影響します。作り手の個性の出る箇所でもあります。「花は花の気持ちになって、蝶は蝶の気持ちになってふけ。」と先人は言っています。以前、簪を扱う小売店のご主人に「あなたの作る花は優しく笑ってる。」と表現された事があります。同じ簪でも、人それぞれ感じ方が違うものですね。 ふく


前へ
作り方へ
次へ