見る人もなくて散りぬる奥山の 紅葉は夜の錦なりけり 古今和歌集 5巻-297 紀貫之 (大意) 見る人もなく散ってしまった奥山の紅葉は、まさに「夜の錦」である 「紀貫之」 平安時代の貴族・歌人。古今和歌集の撰者で、三十六歌仙の一人。「土佐日記」など。 「北山にもみぢ折らむとてまかりける時によめる」と詞書にあり 「北山」は京都の北側の山地という事で場所は特定できない。 「夜の錦」は「夜の紅葉」を詠ったものではない。 「夜の錦」は「史記」の項羽本紀の 「富貴にして故郷に帰らざるは錦を著(き)て夜行くが如し」から、無駄なことのたとえ。 「錦秋」 紅葉が錦の織物のように色鮮やかで美しい秋、という意味で 「錦秋の候...」といった使われ方をする時候の挨拶。10〜11月頃に使われる。 「紅葉(こうよう・もみじ)」 主に落葉広葉樹が落葉の前に葉の色が変わる現象のこと。 ただし、単に赤変することを紅葉(こうよう)と呼ぶ場合もある。 一般に落葉樹のものが有名であり、カエデ科の数種を特にモミジと呼ぶことが多いが、 実際に紅葉が鮮やかな木の代表種である。 また秋になると草や低木の葉も紅葉し、それらを総称して「草紅葉(くさもみじ)』ということがある。 狭義には赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるのを「黄葉(こうよう・おうよう)」 、褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼ぶが、これらを厳密に区別するのが困難な場合も多く、 いずれも「紅葉」として扱われることが多い。 また同じ種類の木でも、生育条件や個体差によって赤くなったり黄色くなったりすることがある。 葉が何のために色づくのかについては、植物学的には葉の老化反応の一部と考えられている。 |
|
|
|
|
|
電子メールにて、ご意見・ご感想をお寄せ下さい。